4.針と糸について


ニット生地は伸びやすく、生地の糸が切れるとそこからほつれて穴になってしまうことがあるため、ニット用の針と糸を用意する必要があります。

4-1. 生地にあった針の選び方

ニット用針は針先が丸くなっており、生地の糸を切ることなく縫えます。家庭用ミシン、ロックミシンともにニット用針を使いましょう。
また、ミシン針にはたくさんのサイズがあり、生地の厚みによって以下のように使い分けます。

生地の厚み針のサイズ生地の例
薄地用#9スパッツや下着(レース)水着などの薄い生地
普通地用#11Tシャツやスポーツニットなどの生地
中厚地用#14フリース、裏毛などの生地

4-2. 生地にあった糸の選び方

ニット生地が伸びたときに糸が切れないように、基本的にニット用糸(レジロン糸)を使います。ニット生地でもほとんど伸びない生地やロックミシンを使う場合は、スパン糸を使用できます。

家庭用ミシンで縫う場合

  • 上糸:レジロン糸(50番)
  • 下糸:ウーリー糸(市販では1サイズのみ)

※コンピューターミシンは自動的に糸調子ができるようになっているので、レジロンとウーリーを組み合わせて使用すると、糸調子がうまくとれない場合があるようです。ご家庭のミシンで試してみることをおすすめします。

ロックミシンで縫う場合

  • スパン糸:薄地用(90番)、普通地用(60番)、厚地用(30番)

※基本的にスパン糸4本(3本)で問題ありません。フィットしたデザインの服で、伸縮率の高い生地を使う場合は、針に通す糸をレジロン糸に、残りの2本をウーリー糸に変えても良いでしょう。

POINT
・色で迷ったら濃い方の色を選びましょう。
・ロックミシンの場合、生地の厚みに合わせて毎回4本(または3本)買い揃えるのは大変なので、とりあえずは90番だけで大丈夫です。
・縫う前に試し縫いをして、糸の組み合わせと生地の相性を見ることをおすすめします。